好きか嫌いかで言ったら嫌いである。
好きなオネエや歌舞伎俳優さんと番組で共演していると、やめるべきか我慢して観るべきか非常に迷う。
その差とか理由はわからないが、同じようなおバカキャラというかぶっとびキャラでも、昔の篠原ともえのほうがまだ好きだった気がする。
あんなだったけど、あの気難しい吉田拓郎が目に入れても痛くないほどかわいがっていたというから、それなりにかわいいところがあったのだろう。

フワちゃんの場合は、私がもともとユーチューバーを職業と認めてない人間であるのに加え、先輩に対してタメ口をきいてること、そしてそれが通用していること自体が私個人的に閉店ガラガラで受け付けないのである。
根拠はないけどローラのタメ口のほうがまだ許せたかなと思う。
森泉も何年芸能界にいるんだというくらいいまだにタメ口だが、こちらはもう周りにあきらめの色が出ていると同時にハナエ・モリの威光に忖度している感がある。
ぶっ飛んだキャラだったりギャルだったりしても、自分の意志をしっかり持っていて意見がちゃんと言えて、なおかつカメラの前だけじゃなく日常的に言葉遣いがきれいな人だったらリスペクトするのだけれど、今のところそんな子はいないかもしれない。
みちょぱくらい時事問題についていけて意見の言えるギャルは貴重だと思うが、この子もたまに言葉遣いに今どき感が出るので、それさえなければもっと魅力的なのにと、ちょっともったいない。惜しい。

フワちゃんが好きになれないのは、良くも悪くも計算高さが見えるからでもあるかもしれない。
「こういうキャラの子にマジになって怒るほうがおとな気ない」というエクスキューズをあらかじめオトナたちの前にふりまいておき、たまにちょっとしおらしげなところを出して「本当は普通にいい子」な部分をチラ見せしたりして「嫌われない線路」を敷いた上で奔放にやっている気が私にはする。
だから大御所たちも怒れないのだ。
そうでなきゃとっくに消えている。
相当なタマだよ、あんだけやりたい放題やっててもあの和田アキ子やヒロミにかわいがられるって。
もしかしたら本人は何の計算もないと言うかもしれないが、それは本人が天賦の才として無意識のうちにやっていて気づかないからだと思う。
もっとも、「別に芸能界に長くいようとは思わない」と開き直って先輩タレントたちに毒舌をふるっていたバラドル時代の山瀬まみみたいなのもかわいくないけれど。

とはいえ、篠原ともえも今やデザイナー、ももちも教員免許をとって引退、ゆうこりんもこりん星を全否定している。
そんなふうにフワちゃんにもいつかはターニングポイントとなるタイミングが来るだろう。
いつか別人と見まごうような才色兼備となって芸能界からいなくなってくれるといいなと私は思っている。

ほめてるんだか、けなしてるんだか。