2020年05月25日12:50言葉で人を殺す卑怯者ども
誹謗中傷対象が自ら命を絶って大ごとになった途端に中傷書き込みを削除。
そんなのとっくに想定済みだがなんたる卑怯者たちだ、と怒りを禁じ得ない。
何があっても消さないぐらいの度胸もないなら最初から書き込むなよクズども。
鬱憤晴らしの方法が自分より弱い立場の人間の誹謗中傷しかないなんて気の毒だ。
生きてる以上誰にだってストレスはある。
それでも、人を傷つけない範囲での解消法を誰もが模索し実行している。
それができる人は、八つ当たりや弱い者いじめは最も簡単で子供でも思いつく幼稚な方法だと知っていて、自分はそんな低レベルの人間でないということを自覚している人。
言葉で人をその世界から抹殺したり命まるごと奪ったりしたやつは、いつか必ず言葉によって足元をすくわれて殺されるよ。
日本もこのまま韓国化していくのだろうか。

SNSという世界が心底嫌になったので昨年きっぱり辞めてしまった私だから言えることかもしれないが、個人がパブリックに発言できるサイトでの匿名登録は法的に禁止にすべきだと思う。
それが無理でも、せめて本人確認は必須としてほしい。
これを守っていないSNSや書き込みサイトは強制閉鎖。
そのくらい発言に責任を持ってもらわないとこういう事件は後をたたない。
こういうことがいまだできないでいるのは、言論の自由の権利の侵害だとか(中傷生きがい人間ほどこの権利を主張する)、内部告発ができなくなるとかさまざまな問題があるからだが、今のままでは誹謗中傷に殺される人間が増えていくばかりだ。
実際、アメリカ人(もしくは欧米人)からすると、日本の匿名性はえげつないらしい。
あちらでは、本名が記載されていない記事や書き込みは信頼に値しないものとしてまったく相手にされないという。
日本は個人情報を守ることにこだわりすぎるあまりに匿名性を必要以上に甘やかしているのではないかと思うが、これを言うときりがないのでここでは割愛。
とにかく、世界水準で見ると匿名性を利用して誹謗中傷やフェイクニュースを流すなどの行為は相当レベルが低いらしい。

私個人のことを言うと、もうネット歴は25年くらいになる。
もちろんパソコンでのネットデビューである。
今のネットユーザーたちの発言・発信レベルが低俗なのは、初めて持ったスマホで初めてネットデビューをした若い人が大部分で、もともとあるネット界のマナーや暗黙のルールみたいなのを知らないままその便利さに没頭してしまうからだと思う。
むろん、パソコンでしかネットができない時代でも低俗なサイトはあったし誹謗中傷を生きがいにしているバカもいっぱいいたけど今ほどではなかったし、棲み分けがちゃんとできていた。
でも今は、そういうわけでどこへ行っても礼儀もマナーも思いやりもない不愉快な書き込みや人間が存在するようになり、いわゆるサンクチュアリ的な場所がなくなってしまった。
今はもうそういう時代だ、パソコン世代の考え方自体がもう古いと言われればそれまでだが、相手への思いやりや礼儀、マナーといったものはどれだけ時が経ってどれだけ技術が進んでもずっと変わらないものだと思う。

多くの有名人が言っているように、こんなことを言ったからとて誹謗中傷はなくならない。
だからやめろとは言わない。
ただ、やるからには本名を名乗り、自分より強い立場の人にやりなさい。
そして相手があなたの誹謗中傷のせいで自ら命を絶っても、その書き込みを残したままにしなさい。